バレンタインデーと聖人暦

 さて、今日は2月14日。
 所謂「バレンタインデー」、つまり、聖ウァレンティヌスの日です。
 この「聖○○の日」ってのは殉教者の命日をカレンダーに紐付けて記憶する辺りが出発点になって、色んな聖人を日々祝う感じで聖人暦と呼ばれるものです。
 だんだん聖人が増えるに従って、1日1聖人どころか、1日に何人も聖人を当て嵌めるよーなシロモノになり、それでも当て嵌まらない聖人は11月1日、諸聖人の祝日(万聖節、全ての聖人の祝日)にまとめてお祝いするよーな感じになっています。
 ちなみに、この「諸聖人の祝日」の前夜祭がハロウィン。
 閑話休題
 この聖人暦というのは教派ごとに異なっていて、例えば東方正教会だと、今日は別にバレンタインデーでも何でもありません。プロテスタントは聖人への崇敬自体が廃止されているので、聖人暦自体も存在しません。
 英国国教会ではキリル&メトディウスの兄弟と、ヴァレンティンの2組が充てられ、無事バレンタインデーです。良かったね。
 さてさて、ではではカトリック教会の聖人暦を見てみましょう。2月14日、、、キュリロス&メトディオスの兄弟、、、以上終わり。おやまぁ、今日はバレンタインデーでは無いそうです。バレンタインデー終了ですな。(笑)
 カトリックでは、第2バチカン公会議(1962-65)で聖人暦も整理されて、「実在が明らかでない聖人」はごっそり外されてしまったんですね。つーことで、ウァレンティヌスさんも架空認定され、聖人暦から外されて今に至る、と。
 で、今日って何の日でしたっけ?何?「バレンタインデー」?皆さん、英国国教会がそんなにもお好きだったとは知りませんでしたよ。いや、はっはっは。はっはっは。